MFT(口腔筋機能療法)
お子様にこのような習慣はありませんか?
- 食べるのが早い・遅い
- お口をポカン
- 口呼吸
- 指しゃぶり
- 舌足らず。発音がおかしい
MFT(口腔筋機能療法)とは
口腔機能療法とも呼ばれ、舌や唇、頬の筋肉など、口周りの筋肉の機能を改善するためのトレーニングを行う治療法です。この療法は、特に子供や成長期の若者にとって効果的で、正しい口腔習慣を身につけることを目指します。
口腔機能不全症とは?
口腔機能不全症は、舌、唇、頬などの筋肉の機能が正常に働かず、以下のような問題を引き起こす状態を指します。
- ①不正咬合(歯並びの乱れ)
- ②発音の問題
- ③嚥下障害(飲み込みの問題)
- ④口呼吸
- ⑤唾液の不適切な分泌
これらの問題があると、日常生活にさまざまな支障が生じるだけでなく、全体的な健康にも影響を及ぼす可能性があります。
MFTの効果と目的
MFTは、以下のような効果を期待できます。
- ①正しい舌の位置と機能: 舌が上顎に正しく位置することで、歯並びの改善や顎の発育を促進します。
- ②鼻呼吸の促進: 口呼吸から鼻呼吸への移行をサポートし、呼吸器系の健康を向上させます。
- ③正しい嚥下法の習得: 食事の際の飲み込み動作を改善し、消化器系の健康を保ちます。
- ④発音の改善: 舌や唇の筋肉を鍛えることで、発音の明瞭さを向上させます。
- ⑤口腔衛生の向上: 正しい口腔機能を持つことで、虫歯や歯周病のリスクを減少させます。
MFTの具体的なトレーニング内容
MFTでは、さまざまなエクササイズやトレーニングが行われます。具体的には以下のようなものがあります。
- ①舌のエクササイズ: 舌の動きや位置を正しくするためのトレーニング。例えば、舌を上顎につける、特定の動きを繰り返すなど。
- ②唇と頬のエクササイズ: 唇や頬の筋肉を鍛えるための運動。これにより、口元が引き締まり、口呼吸から鼻呼吸への移行が促進されます。
- ③呼吸法の指導: 正しい呼吸法を身につけるためのトレーニング。特に、鼻呼吸を習慣づけるための指導が行われます。
- ④嚥下のトレーニング: 正しい飲み込み方を習得するためのエクササイズ。
MFTの実施と継続
MFTは専門のトレーニングを受けた歯科医師や言語聴覚士によって指導されます。通常、定期的な通院が必要で、自宅でもトレーニングを継続することが推奨されます。継続的なトレーニングにより、効果が持続し、長期的な口腔機能の向上が期待できます。
親御様へ
口腔機能不全症は、放置するとさまざまな問題を引き起こす可能性がありますが、MFTを通じて適切に管理・改善することが可能です。お子様の成長期において特に重要な治療法であり、正しい口腔習慣を身につけることで、将来の健康にも大きく寄与します。